Sony Reader用にデータを編集

Sony Readerを購入して、さっそくさまざまなデータをPCから移してみました。自分が読みたかったデータはワード文書、一太郎文書、pdf文書、text文書、青空文庫のテキストです。


■pdfファイル
自分の持っているpdfのファイルはほとんどA4サイズのものばかりなので、5型のSony Readerでは読むのはかなりつらいです。Sony Readerに拡大機能がありますが、正直これは使えたものではありません。
pdfファイルの左右上下の余白を削除して、「画面の回転」でSony Readerを横にすれば、まあ読めるかな、といった感じでしょうか。

余白の削除には、PDF Scissorsというツールを使いました。とても簡単に全ページの余白をまとめてカットしてくれるので便利です。PDFDietというソフトを使うともっと詳細な余白カットをしてくれるようですが、うまく操作ができなかったので、これはまた時間の余裕のあるときに試してみるつもりです。


■textファイル
テキストファイルは、問題なく表示されます。フォントサイズは6種類あるので自分にあった文字サイズを選べます。ただ、残念なのがフォントの種類が明朝体らしきもの一つしかないこと。しかも薄くて少し見にくい感じです。それから、縦書表示ができません。縦書きや横書きでの表示が自由にできたらよかったのですけど。
そこで、textファイルはEPUB形式に変換することにしました。このファイル形式についてはSony Readerを購入するまでは全く知らなかったのですが、XHTML形式のコンテンツをでZIPで圧縮したものなんですね。これだと縦書きや横書き、フォントの種類を変更できる上、ファイルサイズが単なるテキストファイルより小さくなるのでなんとなくお得な気分になります(笑)
テキストファイルからEPUBファイルへの変換には、Text2ePubというソフトを使いました。
ChainLPを使うと縦書きや目次の作成等もできます。ですが、これを使うとファイルサイズがものすごく大きくなりました。Text2ePubで作成したら150kb程度に収まったものが、ChainLPではMB単位のサイズになったりと。それほど細かい設定は不要なので、私はText2ePubで十分な感じです。ただ、ChainLPの「章タイトルと思われる文字列を抽出して、目次とする」という機能は便利だなー、と思いました。この機能をText2ePubにつけてくれないかなー。


■ワードと一太郎文書
ワードと一太郎文書は、ただ単に文章のみであればテキストファイルにしてepub化させるのですが、ほとんどのファイルに図表や脚注等が挿入されているので、pdf化して閲覧することにしました。ただ、どの文書もA4サイズ用で作成されてあったので、フォントサイズと1ページの行数&文字数を変更して縮小表示されても読めるような書式にして、OpenOffice.orgでpdf化させました。OpenOffice.orgなんて最近全く使っていなかったのですが、意外なところで活用する機会がありました;


青空文庫
あと、青空文庫のテキストを読みたいなぁと思っていたのですが、青空文庫電子書籍の形式にしてくれるソフト等がいくつかあるようですね。こちらのサイト(達人出版会日記)では、なんとSony Reader用に青空文庫の作品をPDF化してくれたものがアップされてました。こちらから、好きな作品をいくつかDLしてSony Readerに入れました。

それから、Reader Store(ソニーeBookストア)では、現在、「読んでおきたいこの100冊」という特集を組んでいて特定の100冊が無料で読めます。単にこれは青空文庫をXDMFファイルにして配布しているだけなんですけどね。しかも残念なことに、いくつかは青空文庫のテキストファイルそのままで括弧でルビがついていたりしているのがあります。ちょっとSonyさん、無料とはいえ、仕事が雑ですね。


■ニュースサイトを定期購読
これは面白いと思ったのが、Calibreというソフトを使ったニュースサイトの定期購読。Calibreが、各ニュースサイトの記事を取り込んで、EPUBファイルを作成し、それを自動的にSony Readerに送ってくれます。デフォルトでは読売新聞、毎日新聞、CNN、日経新聞等が登録されてます。ただ、ほとんどが文字化けして読めてないですけど。かろうじて、読売新聞と毎日新聞が読めました。


RSSフィードの巡回
テキスト→EPUB変換で使ったText2ePubには、RSSフィードEPUB形式に変換して保存するという機能もあります。ブログ等のRSSフィードを登録してSony Readerに入れてみました。
空き時間にブログが読めて便利です^^ 


Sony Readerへの転送方法
Sony Readerへ転送するための付属のソフトは恐ろしく使い勝手の悪いソフトです。しかし、ソフトを使わなくても直接コピーできます。専用ソフトを使うと、

H:\database\media\books\ 

という場所にファイルが転送されているので、てっきり「books」フォルダ内にコピーをしないといけないのかと思っていましたが、Sony Readerのどこにコピーをしても文書として認識してくれているようです。




とまあ、こんな感じで自分が読みたいデータをSony Readerに入れて持ち歩いてます。
電子書籍専用ではないファイルは、ただ直接Sony Readerに入れただけでは、読みづらいことが多いのですが、公開されてあるフリーソフトで、ある程度手を加えるとそれなりに読めるようになっています。少し面倒ですが、使いこなすにはある程度の工夫をした方がいい機器だな、というのが正直な感想です。
Sony Readerの操作感については、いまだに使い勝手に首をかしげながら使っているところなので、もうしばらく使い込んでから書こうかなと思います。