善意のRT

数日前、twitter献血RT(Retweet)がなされたことでちょっと気になったこと。
12月16日の深夜、twitterで、

○○病院**********まで もしAB型Rh-の方がいらっしゃいましたらご協力お願いします。緊急です 2009年12月14日の夕方に横浜の小学三年生の男の子が交通事故に会いました

(※**********は電話番号)

と投稿がされました(この方の投稿は現在privateモードになっているのでリンクはしてません)。それがtwitter内で多数RTされましたが、すぐさま、その投稿の内容はデマだということで、数時間しないうちに沈静化し、発言元の方も2時間後に事実の有無を確認しないまま投稿したことに謝罪をされておられました。
この件について、Googleで検索してみたり、twitter内の発言をたっどてみると、どうやら小学校3年生の男の子が交通事故に遭われていた事実はあったようです。それに関してネット上で献血のお願いが回ってきて、発信元の方もそれを受けてtwitterに投稿されたようでした。

ところで、twitter上ではなく「Eメール」という形でですが、過去に、この騒動と同じように献血のお願いをする文面が広がったことがあったようです。

<参考>
(1)AB型RH(-)献血を求めるメールが起こした問題
(2)チェーンメール - Wikipedia

上記参考サイトでは、「メールの内容を他の人に広めて欲しい」といった内容のメール関係を「チェーンメール」の特徴として、このようなメールの転送をしないことを呼びかけています。

今回の献血RT問題では、元投稿の文面はRTを呼びかけるものではありませんでしたが、結果的に多くの人がRTをすることとなり、「チェーンメール化」しています。
ただ、RTをした人達は、あくまでも「善意」でRTをしたのであって、その時点ではチェーンメール行為をしているとは思わなかったはずです。

ここで問題となるのは、上記参考サイトに書かれてある通り、「記載されている病院と、電話番号に問い合わせが殺到する可能性」です。

献血RTが流れる間及びその後の発言を追ってみると、過去に「献血のお願いのチェーンメール」があったことから注意を促す投稿がありましたが、「事実かどうかを確認しないでRTをしてしまったこと」を反省する投稿がいくつか見られました。また「献血RTはデマ」という投稿もいくつもありました。
ただ、上記参考サイトから考えると、問題は「発言元の内容が事実か否か」ではありません。今回の内容は「事実であったとしてもRTしてはいけなかったものに類するものであった」ということ。

献血RTはデマだった」で問題を完結させてしまっていたら、今後も別の形で「善意のRT」による騒動が起こっていくでしょう。
そう言った意味で、ちょっと気になった問題でした。