選択的夫婦別姓制を導入する民法改正案

選択的夫婦別姓制を導入する民法改正案が来年の通常国会で提出されるそうです。
もし、これが実現されたら、日本人のある種の価値観が変わっていきそう。
婚姻時に夫・妻どちらの姓を選択するかは法律上自由ですけど、日本では基本的に男性の姓を選択することが多いですよね。
女性の姓を選択する場合は、入り婿的な意味合いが多かったり。
特に私の地元鹿児島あたりだと、養子縁組だったり妻の実家の跡を継ぐわけでないのに、女性の姓を選択するのは「異常」と捉える向きがあるようです。
今日職場でそんな話題になり、いかにも鹿児島らしいとちょっと思ったものでしたが。


まぁ、鹿児島の古い慣習はともかく、産経ニュースの主張はびっくりしました。
(どなたが書いたのか気になったのですけど、名前は見つかりませんでした。)

 一時期、内閣府の調査で、夫婦別姓への法改正を容認する声が法改正を不要とする声を上回ったこともあるが、最近は、賛否が拮抗(きっこう)している。また、中高生の6割以上が「両親の別姓」を嫌がっているという別の調査もある。

 家族は夫婦だけではない。親の都合だけで考えれば、別姓で支障がないかもしれないが、子供は必ずしもそれを望んでいないのだ。親子の絆(きずな)を強めるには、やはり夫婦が同姓でいることが教育上、好ましいことは言うまでもない。

確かに、じゃぁ子供の姓はどうするの?という点においてはどうなるんだろう、と疑問はあるのですけど。ただ、

子供が両親の別姓を嫌がる→親子の絆を弱める→教育上好ましくない。

この展開が理解できませんでした。
家族にも様々な形があるわけで、その中のたった一つを理想モデルとして作り上げ、それ以外を「好ましくない」と否定するのではなく、多様性を認めることができる社会が必要だと思うんですけどねぇ。



あと、ついでに、「中高生の6割以上が「両親の別姓」を嫌がっているという別の調査」という根拠が知りたかったのですが(何故嫌がるのかとか、どういう子供達を対象にどのような質問をしたのかとか)、その辺りについては、こちら↓を読むとえ?と思うかも。
そうそう、出典は明らかに・・・ん?